プロペシア(フィナステリド)
国内で2005年より販売がスタートされているAGAの治療薬です。医師が処方する世界初のAGA治療薬になり、世界60ヶ国以上で承認され多くの薄毛に悩む男性の治療に役立てられています。製剤名は「フィナステリド錠」、販売名である「プロペシア」はMSD株式会社の所有する商標登録名です。
前立腺肥大症の治療薬として登場
プロペシアの有効成分であるフィナステリドは、元々アメリカにて前立腺肥大症の治療薬として開発が始まりました。その後も前立腺肥大症治療薬として臨床治験を継続していると「薄毛の改善」や「髪の増毛」などの効果があったことからAGAの治療薬としての治験が始められ、2005年に国内厚労省で認可を得ました。
プロペシアの有効性
プロペシアは薄毛や抜け毛の症状を抑えるために有効なお薬です。男性型脱毛症診療ガイドライン(2010年版)でも5段階ある推奨度の中でプロペシアは最も高い評価で「男性型脱毛症にはフィナステリド内服を行うよう強く進める」とあります。
フィナステリドは,テストステロンをより強力なジヒドロテストステロン(DHT)に変換するⅡ型 5α-リダクターゼに対する阻害剤です。
国内臨床試験では,1年間の内服で頭頂部の写真による評価において,軽度改善以上の効果58%にみられ,不変以上の効果は98%に認められました。さらにその後、2年間および3年間のお薬の内服継続により軽度改善以上の効果が68%および78%で得られ,その率は増加傾向を示したという報告があり、非常に効果が高いとされています。