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精子も老化する。~男性不妊の原因にも~

[2020.11.11]

よく女性の卵子が古くなり、高齢出産における危険性や、閉経についての話を耳にすることはありますが、精子の老化について話題に上がることは以外に少ないと思います。

精子は毎日生産されているからいつも新鮮と思われがちですが、精子の数や運動率は10歳代後半をピークに徐々に低下していきます。同時に加齢に伴いDNAの損傷も進行するので、受精能も低下します。流産の報告も高くなるといった報告もあります。

有名な論文としては2013年に米国生殖医学会誌に掲載されたものがあります。

詳細は省略させて頂きますが、内容としては精子の濃度、運動、精液の量が加齢とともに減少するといった興味深いデータでありました。

また最新知見では2020年4月の東北大学大学院医学系研究科発生発達神経科学分野の研究グループの報告があり、「父親の高齢化が子供の神経発達障害の発症リスクに関わる」と報告されています。

WHOによると不妊の原因は、半数が男性側にあると言われています。少子高齢化の中、男性の精子の老化も重要な問題です。

 

 

大阪梅田ライオンズEDクリニック 院長

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