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20代の勃起不全(ED) 原因、治療について徹底解析

[2021.12.03]

20代のEDについて

EDというと50歳ぐらいから悩み出して、70歳ぐらいまでが多いというイメージがあるかと思いますが、実際は20歳代、30歳代が非常に多くなっています。そもそもEDというと完全に勃起しないことと考えられがちですが、そうではありません。定義としては満足な性行為ができないということです。中折れする、セックスレス、昔より硬くなくなったなどは全てEDに当てはまります。今回のブログの内容は20代のEDについて当院での診療実績、成果を元に解析したものになります。

 

20代のEDで多い悩みとは?

診察の中で、「どのようなお悩みですか?」とお伺いするので、どの悩みが何パーセントかと言った統計を出すのは難しいですが、多い悩みは「以前パートナーとの性行為に失敗してしまって、そこから調子悪いです」と言った悩みが圧倒的に多いです。EDの種類には大きく分けて器質性と心因性のものがあります。器質性というのは生活習慣病による動脈硬化などの影響でEDを引き起こし、勃起機能の能力自体が低下している場合が多いです。一方、心因性EDというのは文字通り、精神面、心理面が影響していることが原因と考えられます。簡単な区別としては1人で自慰行為(マスターベーション)ができるかどうかです。自慰行為ができるということは、射精ができているので、勃起機能に関する能力は問題がないことが多いです。そのような時は心因性の可能性が高いです。勃起というのは眼から性的な刺激が入ると、脳の視床下部にある勃起中枢が興奮して勃起が促されます。「前回失敗したし、、」など不安や緊張があると勃起中枢が上手く興奮しなくなり、勃起不全に堕ちいることがあります。

20代のEDで注意すべきことは?

大切なことは一人で悩みすぎないことです。悩めば悩むほど、不安が高まるだけでEDが悪化する方向に進みます。当院での診療経験を踏まえると、20代で受診される方は体育会系のハツラツとした感じの方よりも、どちらかというと文科系でおとなしい方が多い印象です。ナイーブな事情なため、中々相談することができない方も多く、受診して最初の方は口数が少ないですが、徐々に症状や悩みなどをお話しいただけることもあります。EDの症状や原因はケースバイケースですが、実際、ED治療薬を内服してから悩みは解決したという方も多いです。お悩みの方は一度、ED専門治療院を受診することをお勧めします。

20代のED受診率、処方率は?

2021年6月から2021年11月までの半年間で、20代のED診療の受診率は全患者数の中で22.8%でした。また2021年6月の1ヶ月間に来院された20代の新規患者では2021年11月までの5ヶ月間に61.5%の方が再診となっています。

お薬の割合は以下です。(処方された錠数で割合を出したものでジェネリック医薬品も含みます。)

バイアグラ 25.2%

レビトラ  20.8%

シアリス  54.0%

これは40歳以下のEDではシアリスが最も効果的で85%に効果があったという説明をさせて頂いている結果と考えれます。

40歳以下の勃起障害における検討 山岸ら,日本性機能学会第35巻,2020年6月

 

大阪梅田ライオンズEDクリニック 院長

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