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50代の勃起不全(ED) 原因、治療について徹底解析

[2021.12.08]

50代のEDについて

1998年に行われたEDに関する大規模調査では50代では40%が中等度から重症のEDを発症していると報告されています。中等度とは「性行為中にたまに勃起が維持できる」、重症とは「勃起できず、性行為不可能」という状態です。50代、60代を合わせると約50%、2人に1人がEDということになります。

50代のEDでの多い悩み、原因は?

若年の20代、30代の方はあまり詳しく症状をお話し頂けない方が多いですが、逆に50代の方はよく症状を聞かせて頂けます。周りの方ともEDに関する悩みを相談されている事も多いようで、「同僚が薬飲んだらすごいって言ってたわ」などお聞きする事もあります。

当院では基本的にお薬手帳をお見せ頂くのですが、50代の方ではほとんどの方が高血圧、脂質異常症、糖尿病など生活習慣病で内科へ通院されています。EDは加齢、精神的、ストレス、動脈硬化硬化など様々な要因で発症するため、これが原因とはっきりとする事は少ないですが、年齢を重ねると男性ホルモンの低下、動脈硬化の進行などED発症のリスクは多くなります。若年の方が心因性EDを起こしやすいのに対して、50代では生活習慣病、加齢により、血管が硬く、脆くなる器質的EDを起こしやすいです。性的な刺激が眼から入ると脳の勃起中枢が興奮し、陰茎動脈に血液が流れ込み、海綿体が充血するのが勃起です。この流れの中で、老化した血管には陰茎動脈には血液が流れ込みにくく、勃起が不十分、もしくは勃起しないという状態に陥ります。

 

50代EDでの注意点、治療など

50代に多い器質的EDとはどんなものでしょうか?器質性EDとは体に何らかの原因があって物理的に勃起が障害されて勃起不全に陥ることを指します。分類は様々です。加齢、生活習慣病による動脈硬化、不慮な事故などによる神経の障害、男性ホルモン(主にテストステロン)にの低下による内分泌的機能障害、また前立腺がんや前立腺肥大の手術による動脈、神経の障害なども含まれます。一般的に多いのが生活習慣病、加齢による影響かと思われます。動脈硬化予防に関して、まずは生活習慣病の基礎疾患の改善が大切です。かかりつけ医での定期通院、食事、運動など生活習慣の是正が大切です。また始めは加齢、動脈硬化からのEDで何度も何度も性行為に失敗するうちにトラウマになり、心因性EDも伴い、EDが難渋化することもあります。ED治療薬は陰茎動脈を拡張させて、陰茎海綿体への充血を促すというのが作用です。50代の方は、ED治療薬が劇的に改善し、「20代に帰ったわ」と喜ばれる方も多いです。もしお悩みがあるようでしたら早めにED治療専門医への受診をおすすめ致します。

50代のED受診率、処方率は?

期間は2021年6月から2021年11月までの間で、50代のED診療受診率は全体の中で13.5%と言う結果でした。当院での同条件の調査で40代が26.2%であったことを考えると比較的少ないのかな、という印象でした。また2021年6月に初診で来院された方の5ヶ月間での再診率は42.6%となっています。

お薬の割合は以下です。(処方された錠数で割合を出したものでジェネリック医薬品も含みます。)

バイアグラ31.8%

レビトラ  35.0%

シアリス 33.2%

レビトラが最も多い結果となりましたが、それぞれ同じぐらいの割合となっています。詳しい調査はしておりませんが20代、30代の患者さんと比較すると薬の容量は多いと思います。例えば20代の方でしたらシアリス(タダラフィル)10mgの方がほとんどになりますが、50代になると10mgでは不十分で20mgまで増量する方が多い印象です。

大阪梅田ライオンズEDクリニック 院長

 

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